2008年2月27日水曜日

三木鉄道 (おまけ版)

三木鉄道 (おまけ版)
(ポスター考)




 三木鉄道と北条鉄道、播州平野の農村地帯を走る非常に似かよった境遇の第三セクター鉄道です。同じ時に国鉄から離れて発足し、そう離れていない似たような所を走っています。沿線の人口、企業、学校などの有無や、住民の鉄道に対する意識などのことはは分かりませんが、今回この二つの鉄道を見て、活気の違いを感じざるを得ませんでした。

 北条鉄道は三木鉄道に比べ営業距離が長いので、運賃収入はいくらか上げ易いのかもしれません。また、駅間距離が長めなので、キロ当り(≒運賃当り)の運転経費は多少なりとも安めに済むと思います。因みに運賃は全区間乗車して 400円対 250円、駅間平均距離は、1.94Km対 0.83Kmで北条鉄道の方が幾分有利です。

 しかし、こんなことだけで片や苦しいながらも生き延び、片や廃線と言うほどの差にはなり得ないと思います。本当の原因は分かりませんが、一つの要素として<ボランティア活動>を上げても大きな間違いではないように思います。ここに私が垣間見た、北条鉄道のボランティア活動について少し述べてみたいと思います。



 私はボランティア活動の実際を目にしたわけではありません。ボランティアの方とお会いしたわけでもなければ、お話したわけでもありません。ただ、駅に作られ、良く整備された花壇やイベント予定や結果などが示された手作りポスター、各駅の歴史や駅名の由来などが書かれた、これもまた手作りのポスターなどを見ると、ボランティア活動の成果の有無が大きな差となって現れたのではないかと言う気持ちにさせられたのです。


 おそらく、ボランティアの方達は、駅をきれいにするだけでなく、実際に鉄道に乗られた事と思います。また、ボランティアを取り巻く人達も極力鉄道に乗るようにされたことと思います。



 ボランティア活動は大人たちだけでなく、子供達にも影響を与えていました。駅に貼られていた子供達の作文がそれを物語っています。


 この写真は、粟生駅に貼られていた各駅のボランティア駅長名や駅の特長、駅長さんの一言が示されたポスターです。一番下の部分には森本うららちゃんと言うお子さん(多分小学生)の作文の一部が載っています。

 この作文からも分かるように、ボランティア活動の発案は、鉄道側でした。しかし、ボランティアに参加している人たちが本当に一生懸命やっている姿が思い浮かぶようです。         


                        


 これは、同じお子さんの作文です。






 これは、法華口駅と播磨下里駅を紹介したポスターです。ボランティア主催の法華山ハイキングで、たくさんの人達が方法鉄道に乗ったわけです。









 この写真は、」法華口駅の駅名標について昔と今の書き方の違いを説明したポスターです。大変見難くて恐縮ですが、是非お読み下さい。





 この写真は、その駅名標です。よく見ると昔書かれていた文字がうっすらと見えます。こんな駅名看板はめったに見られない大変貴重な物だと思います。








 私は、三木鉄道でも同じようにボランティアの方達が頑張っておられるだろうと思いました。三木鉄道の方はどんな活動がされているのだろうかと、少なからず期待をして、三木鉄道を訪れました。



 ところが私の期待は完全に裏切られました。それらしきものは何もありませんでした。実際にこのような活動あったのかなかったのかは分か
りません。しかし、見た限りでは何もありませんでした。





 有ったのは、いくつかのグッズ販売のポスターくらいでした。しかも、有人のはずの三木駅に従業員は一人も出てきて居らず、グッズを買いたくても買える状態ではありませんでした。


  批判的なことは申しません。しかし、前向きの活動をしたか、しなかったかで、大きな差がでてしまったような気がしてなりませんでした。
 (もう少し続きます)



















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