2008年2月23日土曜日

三木鉄道に行って来ました(3 三木鉄道 その1)

やっと三木鉄道です
(その1 車両編)
(訪問日:平成20年2月19日)


 三木鉄道に行くために、私は加古川駅から厄神駅まで加古川線に乗車しました。私が最後に加古川線に乗ってから、20年以上の歳月が経過してしまっています。その時はまだ国鉄の時代でした。実に久しぶりの加古川線です。

 3年余り前、山陽本線で加古川を通った時、加古川駅が高架化されており、加古川線に架線が張られているのを見かけました。今回、三木鉄道を訪問するに当たって加古川線を利用しますので、どんなに変わっているかも楽しみの一つです。多分103系の電車が走っているであろうことは想像が付きましたが、そこには期待以上のものが有りました。しかし、今回は三木鉄道が本命です。加古川線については三木鉄道のあとに記したいと思います。
 




 三木鉄道は来月末で廃業です。90年以上の幕を閉じてしまいます。私は、できるだけ色々なシーンをカメラに収めておこうと、 6.6Kmの全線を歩くことに決めていました。昨日の北条鉄道の時と較べると寒さはかなり和らぎ、歩きやすい日和になりました。写真をたくさん撮って来ました。意味の無い写真も有ります。撮りそこなったものもあります。その一部を、車両編、駅編と線路編の三部に分けてご紹介したいと思います。まず、車両編をご覧下さい。



 加古川線で厄神駅に着きました。三木鉄道の始発駅です。加古川線 では数少ない有人駅です。加古川線の電車は、乗車時に整理券を取り、下車時に料金箱に運賃とともに入れる、後乗り前降りバスと同じ方式です。厄神駅は数少ない有人駅なので、下車する場合は駅で乗車券が回収されます。が、三木鉄道に乗り換える時は集札する所が有りません。本来は降りる時運転士さんに渡すことになっているらしいのですが、乗り換え客も、運転士さんも、お構いなしに素通りです。いかにも田舎の電車らしくのんびりとしています。 




 私は、駅から線路沿いの道をさぐって見たかったのですが、乗り換え 時間 5分程で三木線の列車が出ます。三木線のホームには、もう気動車が停まっています。私は、その区間は帰りがけに歩くことにして、取り敢えず一駅だけその列車に乗ることにしました。





 跨線橋の階段を下りていると、三木鉄道の運転士さんらしき人が、私が今乗って来た電車に向かって腕を振りながら大声で叫んでいます。何かと思ったら、三木鉄道に乗って来たお婆さんが加古川線の電車に 乗りたかったようなのです。乗り換え時間は十分にあるのですが、勝手が分からず遅くなってしまったようです。加古川線の電車は、三木鉄道の運転士さんの合図に気付かず行ってしまいました。
 
 残念ながら、お婆さんは乗り遅れてしまいました。一時間に一本しか走らない電車です。乗務員(と言っても全部ワンマン運転ですから車掌さんはいませんが)皆とても親切です。現に私が乗って来た電車も、前の駅で動き出した途端にブレーキがかかって止まりました。どうしたのかと思ったら、向こうから人が走って来たからでした。その人が電車に乗ると再スタートです。電車が少々遅れたってお構いなしです。目の前でドアが閉まってそ知らぬ顔で行ってしまう都会の電車とは大違いです。


 私は、一駅目の国包(くにかね)で降りました。丁度1Kmの地点です。ここから、終点の三木駅まで写真を撮りながら歩いて行きます。写真を撮ると言っても、一時間に一往復しか走らない鉄道です。その一往復も同じ車両です。自ずと写真は車両よりも施設関係が多くなってしまいます。施設関係ですから写真を撮るためには歩くしかありません。

 6.6Kmと言っても、線路を歩くわけには行きません。国包駅から先の方を見ると、線路に沿った道はありません。線路からそれた道に出るしかありません。線路沿いに歩く時はいつも、どちら側に道路が有るだろうか、どちらの道路が線路に近いのだろうか、どちらの道路が撮影のために良いだろうかなどと悩みます。結局踏切までの50m程線路を歩いて、光線の関係から右側を選びました。線路からいくらか離れた道路を歩き、線路を見失わないよう気をつけながら歩くのは結構大変です。特に非電化区間は架線が無いので見失いやすいのです。

 また、道路から線路の方に歩き、再び道路に戻るということを繰り返しますので、歩く距離はどんどん増えます。国包からしばらくの間はこの繰り返しでした。



 線路状況の詳しいことは、線路編に譲ることとして、車両を見てみましょう。ここを走る気動車は、昨日見た北条鉄道のものと同じ富士重工製のものでした。



下の2枚は 下石野⇔石野 を走る<ミキ 300-105>号車です










左は、三木駅で清掃中の<ミキ300-104>号です










右は厄神⇔国包を走る<ミキ300-105>号です










左は<ミキ300-105>号の室内です









左は<ミキ300-105>号の運転台です









左は三木駅構内に置かれていた工事用車両です
全然使われていないのか、かなり荒れていました




(続く)

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